【SOtM】dAC-200HD+CL [ヘッドホン環境]
SOtMのハイエンド機です。
普通にいいDACだと思います。
つらつらと感想をば。
外観・仕様について
1:大きさについては独自規格
大きさについては独特な大きさです。
大きすぎず、小さすぎず、ではあるんですけど・・・。
積み置きした場合には結構困る大きさなのは事実です。
もっと大きいか、小さいほうが他の機材とのバランスは取れるような気がします。
こんな感じになっちゃうんですよねー。
なんというか、積み上げていくにつれてピラミッドになっちゃいます。
できれば普通のラックサイズ(フルサイズ)の方がいいなぁ、って。
2:入力系統は豊富で困ることはない
入力(すべてデジタル)は非常に豊富です。
AES x2
同軸 x3
光 x1
USB x1
出力(全てアナログ)はRCAとXLRがそれぞれ1ずつあります。
普通に使う分には困らないでしょう。
ってゆーか。
次に書きますけど、こんなにイラナイ。
それだったらデジタル出力が欲しいとおもうんですけど・・・。
どうでしょ??
3:USB-DDCとしての使用は不可能
このDACの一番残念なことだと個人的には思っちゃいます。
せっかく、単品でDDCを発売している会社さんなのに。
たとえば入力の同軸3系統って、本当に必要なのかしら・・・?
それだけの出力機材持っているヒトってどれだけいるのかしら?
それだったらUSB-DDCとして使える方が便利ですよね。
そうなれば外部電源とかにも気を使わなくてすみますし。
さらに、もしDACのレベルアップを考えたときにも使い道がのこりますし。
値段に足しのバリューも上がると思うんですよね。
とはいえ、まぁ、特段の不満というほどのものでもないんだけどさ。
音について
1:全体的にSOtMの音
うん、何を言っているかよくわからないですよね・・・。
でも、一言で表すならばこの一言に尽きるんです。
おおまかに言えばフラットといえばフラット。
なんですけど、ちょっとだけ色を付けてきます。
音の端々が若干、ほーんの少しだけ、ほんとに少しだけ丸められています。
もちろん、痛い音までも痛くしない、ってことではないんです。
より心地良く聴けるように、って感じでほんの少しだけ、気持ち丸いんです。
また、曲の持っているキャラクターがほんの少しだけ強調されます。
楽しい曲はより楽しく、悲しい曲はより悲しく。
その持っている特徴が増幅されて出力されてきます。
結果、とにかく心地良く聴けるんです。
音楽に浸りやすい音作り、って言えばいいのかしら??
SOtMは以前にも安いUSB-DACやDDCを作っています。
これら全てこの傾向があるんですよね。
大きく元の音に色付けはしないけど、塩コショウをちょっと混ぜた感じ。
なのでこれがSOtMの特徴だと思っています。
この特徴がそのまんま、上位機種のDACになって完成された感じ。
イイ意味で万人に受けやすい音作りだと思う。
ただ、めちゃくちゃに味付けされた音が好きなヒトは薄い、って思うかも。
個人的には非常に好印象なんですよねー。
まぁ、好印象だからDDCとか、ほぼフルコンプしているわけですけど。
ってこれだけじゃアレなんで。
以下もう少し細かく、、、書けるといいなぁ。
2:大まかフラット
大まかに言えばフラット。
厳密にいえば若干、本当に若干ピラミッドかな?
低域のほうが多めなバランス。
そしてこの低域が非常に魅力的なんです。
低いところまでしっかり沈み込んでいってくれるんですよね。
そして、この低域があるから全体の音が非常に安心して聴けます。
でもね。
バスドラとか、ウッドベースがやわらかく弾みつつ自己主張をしつつ、脇役に徹してくれる。
自己主張はするんだけど、個人プレーはしない。
だから結局は大まかに言えばフラット。
この心地よさが最大のウリかなぁ、って。
「どこがいいの?」って言われたら「バランスがいいよ」って答えるかも。
3:少し暗い・・・?地味・・・?
楽しく聴ける、心地よい、というのと矛盾するようなんですけど・・・。
音色とゆーか音調が若干暗い、とゆーか地味。
「じゃあ上で書いていることとどーちがうのさ?」
うーん・・・。
地味なんですけど、聴いていて心地よい。
暗いんですけど、聴いていて楽しい。
背反要素のようで、しっかりと両立しちゃっているんだよねぇ・・・。
実際に聴いてみればわかると思うのですが・・・。
自分でも書いていておかしいなぁ、って思う。
けど、正直素直な感想がこれなんですもの。
4:音場は広い
非常に音場は広くてのびのびとしています。
狭いとか、耳に張り付く、とかそういうことは基本的にはまったくないです。
そして、この広さのはスピーカーは当然、ヘッドホンでもしっかり反映してくれます。
中抜けとかせずに。
ただ、このDACはそれなりにきちんと上流を反映します。
なので、音場が狭い上流(CDやDDC)を使ったらそれなりには狭くはなります。
音が広いという固有の特徴はあるけど、それをごり押ししない素直さは持っています。
ポンおきでも十分使えますけど、使いこなしという意味でも面白いなぁ、と。
5:得意ジャンルは・・・、ほぼオールOKっぽい
基本的には素直な音調かつ、心地よさがウリのDACです。
なので、不得意ジャンルってのがないんですよね。
フルオケでもそれなりに解像度ももっていますので、描ききります。
マイク一発の独特な空間表現もきちんと再現してくれる。
金管楽器なんかは鋭く、痛い音は痛く、でも心地よく。
ベースの沈み込みはどっしりとしていて安定していて。
ヴォーカルについてきちんと定位してきちんとなってくれる。
とゆーことは。
結局ほぼオールジャンルOKじゃないのかしら?
「ほぼ」ってのはあたしがあまり聴かないジャンルもありますしね。
普段聴かない音楽はわかんないもん。
ただ、あえて言うとすると少し古めのJ-POPなんかは特にいいかもしんない。
いかんせん、「聴いていて楽しい、心地よい音」 だから。
地味だけど。
その他・雑感
いや、うん、聴けばわかると思うんですよ、うん。
ただね、視聴できる場所がまったくないんですよね。
それが一番の問題・・・、なのかなぁ?
とゆーか。
これはSOtMに限らない話なんですけど。
ブランドイメージってイヤな意味でも重要なんだよなぁ、って実感しちゃう。
今までローエンド価格帯のものを主に扱ってきたブランドが高いものを出す。
そのときの反応って変に色眼鏡がかかる気がするんですよね。
「安物作ってきたメーカーだろ?」みたいな?
なので、多少イイくらいであればすでにある定番ブランドに流れちゃう、、、よーな・・・?
イヤな風潮だなぁ、と思うけど、それを覆すだけの魅力があれば問題ない、、、よね?
けどけど、このDACに関しては覆す機会がほとんどないのがもったいないよねぇ・・・。
個人的には?
あたしはすんごく気に入って使っています。。
次に高級機を購入するまではこれでいいよねぇ、って落ち着いてるのが現状です。
だからこそ、DDCの機能はつけてほしかった。
高級機を買ってもPCトラポのDDCとしてつかえますもん。
まぁ、そんな感じ。
更新してくれー
by 中年A (2013-05-19 11:37)
情熱覚めてますね(笑)
ま、その程度なのかな。
by お名前(必須) (2015-12-19 13:36)